栗拾いの季節 Saison des chataignes

 10月は栗拾いの季節。とは言え、マロニエの木の実「マロン」ではなく、ヨーロッパグリchataignier の木の実のことです。パリの街路樹として植えられているマロニエの実は食べられませんが、クリはご存知の通り、粉に挽いてお菓子やパンを作ったり、マロン・グラッセやマロン・ショーとして冬の風物になっています。どうして、シャテーニュchataigne(クリの実)がお菓子になると食べられない実であるマロンmarronと呼ばれるのでしょうか?

 そろそろ美味しいキノコが採れるのではと森に出かけましたが、収穫ゼロ。代わりにカゴいっぱいの栗を拾いました。場所はフォンテーヌブローの森の西側に位置するトロワ・ピニョンの森 forêt domaniale des Trois Pignonsです。この森には「シャテーニュの道 chemin des chataigniers」があり、そこら中、クリだらけ。拾っても拾っても一向に栗は減りません。最初は大きそうな殻を見つけては棒で叩いて中の実を取り出していました。殻を覆う棘が痛いので、なるべく触らないようにして。でもその内にそれが無駄な努力だということに気が付き、、、そうです、大きな実は木から落ちた時に弾けて道に広がっていたのです。それからは弾けた大きな実だけを拾うことにしました。

 この森には、クリだけでなく、シクラメンもたくさん咲いていました。秋から冬にかけて可憐な花を咲かせるシクラメンですが、ほとんどは白で、ピンクのシクラメンは少ししか咲いていませんでした。

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