路傍のタチアオイ

 パリ左岸に住んでいる私は、右岸に行く時にオーステルリッツ橋を渡ります。多い時は2日に1度は通ります。この石の橋に様々な草が生えているのですが、今最も目立つのが「タチアオイ(Alcea Rosea)。仏名はRose trémière、大輪の綺麗な花を咲かせるので園芸品種も多いようです。タチアオイは白、ピンク、赤と多色なので、とても華やか。石の間から元気に咲いているのを見ると、つい1輪取って「家の花瓶に」と思う人も多いようです。その証拠に花が切り取られている株をよく見かけます。でもこの花は眺めるだけの方が良さそう。何故なら、水揚げが悪いからで、花瓶に挿すと直ぐに萎れてしまいます。暑さに負けず、野草化したアオイがコンクリートの傍から顔を出しているのを見ると、暑さになんか負けてはいられないという気になるのは私だけでしょうか。



 


Commentaires

Articles les plus consultés